本ページには、能登半島地震からの復興に関連する論文をアップしています。
※「能登半島地震からの復興に向けて」および「能登半島地震 現地からの報告」はそれ
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令和 6 年能登半島地震からの復旧・復興に懸命に取り 組んでいる最中に「2024年奥能登豪雨」 により能登北部地域が大規模に被災しました。9 月21日から23日にかけて未曾有の豪雨により、地震とは異なるタイプの災害に襲われたことになります。地震により崩れ易くなっていた斜面の崩壊や崩壊土砂の堆積と倒木により形成された土砂ダムの豪雨による決壊などで、災害はより大規模化しました。いわゆる複合災害です。また、地震の被災者向けの仮設住宅が浸水被害を受けました。一次避難所などで劣悪な避難生活を強いられた被災者がようやく入居できた仮設住宅において再度被災することは絶対に避けるべきことです。
本稿では、仮設住宅の浸水がなぜ発生したのかを明らかにし、それから今後の防災対策などに生かすべき点について考察しています。
川上光彦、奥能登豪雨による仮設住宅浸水に学ぶ水害リスク管理、日本不動産学会誌 Vol.39 No.2、pp.53-56、2025年9月
日本建築学会大会が東京で開催されますが、その中で都市計画部門の研究協議会「能登半島地震復興」が2024年8月29日に開催される予定です。本協議会は「動きつつある能登半島地震の復興の現在地を共有し、今後の復興のあり方について議論することを目的」としています。
本協議会の参考とするため資料集がとりまとめられますが、そこに収録する論文をとりまとめました。なお、筆者は研究協議会の総合コメンテーターを務めます。
川上光彦、能登半島地震からの「創造的復興」を考える、日本建築学会都市計画部門研究協議会資料、pp.34-40、2024年8月
都市計画学会の機関誌「都市計画」は、No.369において、緊急特集号「能登半島地震からの復興に向けて」を特集しました。
本稿は、その「巻頭言」として、能登半島地震についてとくに被災の大きい具体的な事例を示しながら、それらの復興について「都市計画」の課題と役割を論述しています。また、復興に際して参考となる先駆的事例五つについて紹介しています。
川上光彦:2024年能登半島地震からの復興に向けてー「都市計画」の課題と役割、都市計画、369号、pp.6-9,2024年
能登半島地震からの復興について、都市計画分野からの論点を提示し、「能登半島地震からの復興に向けてー金沢からの報告ー」として情報発信していることを説明しています。
「建築防災」2024年6月号に掲載したものです。